『やさしい死神』韓国版でました!

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「オビ」が巻かれた状態の表紙

千倉書房より発売中『やさしい死神』の韓国版が発刊されました!これで、フランス語、イタリア語、中国語とともに、日本語を含めて5カ国語で読めるようになりました!私自身は残念ながらハングル文字が読めませんが、小さめで上品なハングルの明朝体が、大人の絵本の風情を出しています。(クリックで拡大できます)

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「ほかの人ばかり輝いて見える。」
「きみ自身のシアワセを……」
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「罪の無い人たちが死んでゆく……」
「死は善悪と関係ないんだ。」
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「そう!美しい世界!!」

この本の経緯は少し複雑です。最初は2009年、日本では木耳社(もくじしゃ)から『わたしの優しい死神』というタイトルで、フランスではéditions SARBACANE(エディションズ・サルバカン)から『Tendre est la Mort(優しきは死神)というタイトルで同時に発刊されました。フランス版はその年のLIBBYLITベルギーにおける仏語絵本最優秀賞 」を受賞しました。このフランス版からイタリア語、中国語(簡体字)へと翻訳されました。
10年後、千倉書房から日本語とフランス語を併記した新装版が『やさしい死神』というタイトルで発刊され、この千倉書房版からの翻訳が今回の韓国版です。以下にこのいきさつを図にまとめました。基本的なデザインはあまり変わらず区別がつきにくいのですが、イタリア版、中国版はサイズが少し小さめ、他の版もタイトルとサブタイトルの組み合わせ等こまかな違いが見られます。
今回また、より多くの人に読んでいただける機会ができ、とても嬉しく思います!

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Prix_LIBBYLIT

2009年10月、滞在先のパリよりベルギーのNamur(ナミュール)へ、そこで行われたLIBBYLIT賞の授賞式に出席しました。さすがベルギーチョコレートの国、表彰状の他に高さ40cmくらいのチョコレート製「小便小僧」像いただきました。スーツケースに入らず抱えて歩いていると、通りすがりの人に声をかけられたり微笑みをかけられたりしたものです。